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炭焼き窯づくりの知恵
1. どんな場所に窯をつくるか

いつも吹く南風を受けるよう,南側に窯口を向けて窯を作る。
本来,炭窯は山の中で斜面を利用して作られます。その方が材料や労力が少なくてすみますし,山中だと炭の材料となる木を運ぶ労力も少なくてすむからです。そのほかにも窯をつくるときには,その場所の風向きや土の性質,窯にふさわしい石があるか,湿気はないか,近くに水場があるかどうかなどを考慮して作られます。けれども今回は,色々な人が見に来たり,参加したりしやすい場所を選び,あえて人里に作りました。ですから,本来なら山の斜面となる窯の後ろ側も作らなければなりませんでした。また,梅内は山あいにある集落なので,いつも吹く風の方向を考えて南風を受けるように窯の位置を決めました。
   
2. どんな材料でつくるか

木で作った垣根に粘土で石を貼り付けて窯を作っていく。材料は全て山にあるもの。 窯の外側になる垣根は,しなりのあるシバを杭にからませて作る。
炭焼きは山中にある粘土や石・木を利用して窯を作り,ナラやクヌギなどの雑木を材料として製炭を行う伝承技術です。木を切ったり,石を掘ったりする道具は里から持って行きますが,必要な材料は全て現地で調達されるのです。窯の外側になる垣根は,杭にシバ(雑木の枝)を交互にからませて作っていきます。この時に使うシバはしなりのあるサクラやケヤキが適していますが,カエデやクリは折れやすいので向いていません。今回はあるものを使わざるを得なかったので,材料の選り好みはせずに何でも使いました。 石は高温にさらされても割れないものを使います。
 
   
3. どんな木を炭にするか

 
針葉樹でも広葉樹でも,どんな木からも炭を作ることはできます。しかしながら,樹種によって火力や火持ちの良し悪しが違うため,炭に向いている木とそうでないものに分けられています。梅内では,ナラやミズナラが最も適していると言われています。反対にクリやスギは向かない樹種とされています。今回は,ナラやミズナラのほかサクラなど,色々な木で炭が作られました。長さを1,200mm程度に切り揃え,直径40〜50mmの細いものはそのまま,太径のものは割って使用しました。。
   
4. 窯に適した石選び

 
窯作りに適しているのはこういう「死に石」で,そうでないものは「生き石」と言われています。梅内の山のどこに窯作りに適した石があるのかわからなかったため,今回はかつての炭窯跡を掘り返して,そこの石を再利用しました。また,粘土は道路工事現場から廃土を搬出して使いました

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